XX円の子守唄

昨日、お仕事を5時過ぎに切り上げ、渋谷のオーチャードホールへコンサートを聴きに行ってきました。
フジコ・へミングとタマーシュ・ヴァーシャリーのピアノのコンサートです。
お二人とも結構なお年です。特にヴァーシャリーはもう日本くんだりまで来てくださることもないでしょうから、彼を日本に誘ってくれた?フジコさんには感謝です。
ヴァーシャリーは、もっとも好きなピアニストの1人です。どうも我が家はハンガリーのピアニストを好きになる傾向があるようで・・、これは娘と奥さんのピアノの先生の影響もあるんでしょうね。

演目は著名な曲ばかりで、静かに安心して聴けました。でも、なんでベートーベンのピアノソナタを13番から14番「月光」に変えたんだろう?
前半のヴァーシャリーの演奏は、とても体の奥のほうが暖かくなる感じで、どきどきさせてくれました。生演奏を聴けてよかった・・。

メインのフジコ・へミングは・・子守唄でした。どの曲も、同じような演奏スタイルで、やさしい感じ。目を閉じたらそのまま静かに眠れそうなくらい。(・・よかったですよ。)
と横を見たら娘は沈没してました。(笑)・・こらー、せっかくなんだから聴けよ〜と思いつつ、静かに寝ている顔を見るとちょっと納得したりしてました。
フジコさんは気分が良かったのか、1曲追加して弾いてくれました。

アンコール曲を用意していなかったのか?、鳴り止まない拍手に「それではもう一度白鳥に死んでもらいます」と最後の曲(サン=サーンスの白鳥)をもう一度二人で演奏してくれました。バレリーナ(ヴァーシャリーの奥様だそうです)は2回目も寸分違わずお亡くなりあそばしました。

チケットはとても高かったけれど、聴きに来れてよかったです。