グライダーの競技会の続き

そろそろほとぼりも冷めたころなので・・続きです。
大学の選手権でのディファクターの決め方に自分が現役の頃から疑問がありました。
デイファクターとは、前回「スコアは幸運な選手に有利にならないように、その日のタスクを達成した人が少ない場合満点が1000点以下の調整された点になるようになります。」と書いたことを実現するための値です。通常はその日の競技で要求されている最低距離を飛んだ人数をその日の競技参加者数で割り、一定の倍数を掛けて算出します。0〜1.0までの値で示され(0はありえないですね)、それを各選手の得点に掛けて点数を調整します。グライダー競技の基本的な考え方として「運に左右される状況をできるだけ排除する」ですから、タスクをクリアした人が少ないほど点が低くなります。とはいっても、最低距離を20%の人が飛ばないと競技自体が不成立になってしまいます。・・競技参加者の20%しか最低飛行距離を飛べなかった場合、僕が選手権に関わっていたころの規定だと0.25がデイファクターとなり、1000点の満点だったとしても、250点になってしまいます。これならその後チャンスがあればまだ逆転可能ですね。
ところが、大学の大会ではデイファクターの下限が0.5となっています。ありえない。500点は逆転不可能です。とても理解に苦しむ得点計算式です。ラッキーに好かれている人を高く評価する不思議なルールですね。
困ったものです。(でも人事なのでどちらでも良いのですが。)