根津美術館へ

仕事の合間を縫って根津美術館へ、柴田是真の漆工芸品をみに行ってきました。柴田是真は、幕末〜明治初期の工芸家で、近世から近代への時代を生きて、展覧会の解説に曰く下絵から漆工芸の各工程をすべて一人でこなす、工芸家の先駆者だったようです。
展示されている作品たちは、道具は「あ、この道具いい、使ってみたい、おしゃれ」と思うものが多く、センスも良ければ(おそらく)持ち具合やら使い買ってもよさそうな感じがしました。実際に使っていた道具もあるようでそんな痕跡もありました。
圧巻は月の蒔絵額。黒一色で表現しているのですが、額が上げられているはずの高さになるようにしゃがんで目線を下げると、圧倒的な風景が広がってきます。写実的というより印象的、デザイン的なのですが風の音が聞こえてくるような額でした。
・・これも庄司紗矢香さんのおすすめ。あさって(12月16日)までです。よかったですよ。
美術館の建物も、表参道の変わり様もすごかったけれど(笑)。そりゃ大学時代以来だから二十数年以上たっているし。