山種美術館へ

今日は出勤日。お昼まで仕事して定時で上がり、恵比寿へ。
山種美術館で明日まで開催の竹内栖鳳展を観に行ってきました。
庄司さんがtwitterで「お勧め」とあったので・・。普段はあまり日本画を観に行く習慣がないので(観に行くのは川村美術館の常設展示程度ですね)少し新鮮でした。
狭い展示スペースを指示に従ってゆっくりと、土曜日ですから結構な人出で、画にまるで鼻をくっつけそうな勢いで細部を見つめる人がどくのをまって・・遠目でみていました。
気になる画は、いったん離れて、また戻ってみて・・。
日本画って、建物と切り離してはあまり存在できないんでしょうか?、というか建物と切っても切れない関係?。画は襖画であったり、屏風画であったり、軸装したものであったり(床の間にかけますね)、額装した画は数枚。だから、展覧会に出すために描いた画もまた然りで。
そう考えると、以外と美術に囲まれて暮らしていたのかもしれませんね。・・それは裕福な家だけなのだとは思いますけれど。
だから、今はよくわからないですけれど、ある時代まではそれなりに需要があったのでしょうね。
そんな画と、展覧会用に描いた画や、習作が入り交じって、作者の残したものが俯瞰できるような展示だったとおもいます。芸術家であり、職人であり・・だからContemporary artのような傍若無人ぶりはなく、安心していられるな、と思いました。
「近代化」とは、やぱりリアリズムへの傾倒なんでしょうね。だから逆説的に最晩年の虎の屏風画がとても好ましく思えました。様々な変遷をへて人生の終わりにあるべき所へ戻ってきた感じがします。・・以前と同じではないですけれどね。
もうすこし、ゆっくりみていたかったけれど・・人が多くて(笑)。人込み苦手で尻尾巻いて逃げてきました。