金子三勇士のピアノリサイタル

金子三勇士のピアノを聴きに浜離宮朝日ホールまで家族(笑)で行ってきました。嫁さんを誘うともれなく娘がついてくるので・・未だ(笑)。
病み上がりなんですけれど、そういう訳で仕事をお休みしてコンサートだけ行くのも気が引けるので(笑)、むりやり仕事をこなして夕方家族と合流。
曲目は、
バルトークピアノソナタ Sz.80
ベートーベン:ピアノソナタ第8番「悲愴」
シューベルトピアノソナタ第21番 D.960
結構ヘビーな構成で・・。
会場に入ると、ステージに2台ピアノがあります。前半の2曲を新しい(黒い)スタインウェイで、最後の曲を古い(ウォールナットの)スタインウェイで弾くそうです。チューナーさん大変そう・・ぎりぎりまで木目の古い方の調律をしていました。・・こんなピアノをこのホール持っていたんですね。
演奏は・・最初ちょっと力み過ぎと言うか、たたき過ぎと言うか、ただでさえポンコツの耳ですので音拾うのが大変でした。・・最初がバルトークからしょうがない?でも音量のあるピアニストですね・・ここまで音量あるとは思いませんでした。
おかげで、前半の2曲はどちらかというと叩き系(笑)だったので前半終わるまで結局ちゃんと聴けなかったような(笑)。ダメですね。ポンコツの耳は。
休憩で十分休んでからは、茶色いピアノの音を楽しむ事ができました。シューベルトはとてもよかったです。アンコールの前に少しお話があったのですが、12月・・クリスマス・・東欧の少し物悲しい感じのクリスマスの雰囲気を味わってもらえたら(だったかな?)と選曲したそうで、ステージで披露するのは今回が初めてだそうです。ピアノの音色ともよくあってなかなかの演奏でした。
僕自身、この曲をテンポを遅く陰鬱に弾くピアニストが結構多くて辟易するのですが、この曲自身の持っている不思議な明るさを十分に引き出した演奏が好きで、そういうものばかり好んで聴いているのもあるのですが、金子さんのお話で少し腑に落ちた気がします。ああ、そういうわけかって。僕も幼稚園時代のクリスマスのイメージは少し物悲しい感じだったのですが・・通っていた幼稚園が教会の幼稚園だったので・・そういうわけなんでしょうね、おそらく。
・・まじめな人なんでしょうね。
終演後、一人ひとりに丁寧にサインをする姿もとてもよい感じでした。