戦争もののアニメ映画

というと、蛍の墓とかジブリになってしまうと思うのですが、封切後とても評判のよい「この世界の片隅に」を観てきました。
いい映画でした。いろいろなものが詰まっていて僕が母やおばあちゃんからや暮しの手帖の古い号とかで聞き見した世界が丁寧に描かれていました。
逆に本物の人間が出てくる映画では、ここまできちんと描けなかったでしょうね。人の大きさも違うし服のこなし、身のこなしもちがうし、血色のよくツヤツヤでプリプリな飢餓一歩手前の人なんていないしね。
マンガ映画が表現のひとつの手段として自然に受け入れられるようになったのでしょうね。それにはこれだけ時間がかかるのということなのでしょう。
そのうち時代劇もアニメになるのかもしれないですね。


あと、30年を経てようやくジブリの呪縛からアニメの作り手が乗り越えられたのかな?とも思います。
10代に熱狂した宮崎駿も30代にはすこしちがうと思うようになったし、実際劇場に足を運んだのは魔女の宅急便までだったし、紅の豚はマンガだったし。その後の作品は観てもいない。そういう僕ももうすぐ50才が終る(笑)。