「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」読み終わりました

chapter12から終わりまで、嫁さんとお昼をピクニックで食べて、買い物して、家に戻って、しばらく黒子のバスケを読んで・・青峰が負けたところまで読んでから・・読みはじめました。
途中から、ずーっとiPodでAlfred BrendelのLiszt: Années De Pèlerinage - Year 1,2を繰り返しながら読んでいました。上記の「Le Mal Du Pays」を聴きはじめたのがきっかけですが・・作中で全く同じ(録音まで同じかはわかりません・・うちにあったのはPhilips/GERの輸入盤で、第1年、2年がブレンデル、第3年がコチシュ<ここが重要(笑)>の盤です。1986年の録音。)奏者のCDを流す場面があって・・Synchronicity...。
↓作中で主人公が聴いたのはこれ?ベルマン→本にあやかってか再発売のようですね。

リスト:巡礼の年(全曲)

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本の話をすると、これから読む人のネタバレ関係がいやなので・・、ただ村上春樹が初めて普通に暮らしている人の本を書いたなぁって。空想もなく、淡々と。
だから、とても読みやすくて都合4時間程度で読み終わりました。回りから見るとたいした事ないことでも、本人にとっては生死を分つ大事件だったりもしますし、ああいう「あと30センチが遠い、あるいは避ける」ことについてはとても共感できます。
だから、とてもすうっと心の中に入ってくる小説でした。文章自体もとても読みやすくて、今までの村上春樹とは違う感じがします。
・・しばらく繰り返し読みそうな気がします。