蜜蜂と遠雷

恩田陸原作の映画「蜜蜂と遠雷」を観に行ってきました。お嫁さんとデート。
14時50分からの上映で、over50のペアチケットは二人で2400円と激安でした。午前中は台風の影響で休映だったみたいで、そこそこの入りでした。

小説は2016年の発売後結構早いうちに読みました。一連のピアノを題材にしたマンガに触発されたかのような小説、というのが第一印象。結構な文章量だったのですがさらさらと読めてとても印象に残っていた小説だったので、実はとても楽しみにしていました。

映画は雨だれの音から始まり、とにかく雨の音と風の音、波の音と遠雷が印象にのこる感じで、音楽の取り上げ方もとても丁寧でした。
すべてが原作の通りではないけれども原作を読んでいない人でも一から観て一つのお話としてまとまっていて、説明調の台詞はなく映像と断片的な会話で十分それが伝わるよくできた映画でした。

所々他作品のオマージュ的な、それをもってくることで登場人物にその映画を観ていた人にはその人となりをさらっと示したりしていてそれもとても好感がもてました。

劇中の音楽も、演奏シーンと同時進行でステージ外での出来事を同じ音楽で表現したりよく考えられた構成でとてもテンポよく物語がすすみあっという間の時間でした。

とにかく雨だれの音が度々現れて、外雨だと思い込むくらい。
そして、とても泣ける内容でもありました。

映画もいいですね。こういう丁寧に作られた映画はとてもいいです。
松坂桃李も若者から家庭をもつ世代の顔になって・・なんだかね〜。

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亜夜と塵が連弾するシーンがあるのですが、それがYoutuberのよみぃくんとfumiくんがじゃれあって即興で連弾している動画と被って・・弾ける人はこういう遊びができるのねぇ、としみじみ羨ましく思った次第で・・。