NHK交響楽団のコンサート

昨日(2月13日)NHKホールへ、N響のコンサートを聴きにいってきました。

NHK交響楽団第1803回定期演奏会NHKホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:庄司紗矢香
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲二短調作品47
ショスタコーヴィチ交響曲第5番ニ短調作品47

NHKホールは初めてで、古い建物ですね。でもこの頃の建築にしては天井も高いし、よく手入れされているホールですね。そして大きい、と思っていたけれど入ってみたら意外とコンパクト。世間的には「歌合戦ホール」とか酷評されているけれど、どうなんでしょうね。
寒い日で、仕事の訪問先からの帰り道雪が舞ったりして、昼頃は過ごしやすかったのですが、夕方には強い北西風になってとても寒い。雪降り出して電車止まったりしないかしら?と心配になったり。
この日はNHK FMで生中継があるとのことで、家のPCでエアチェックの準備をして会場に入ってから家のお嫁さんに「動いてる?」ってチェックしてもらったり。


席は3階の指定席の一番後ろ、正面左寄り。後ろの最上部は天井桟敷らしくもう満席。ちなみにチケット買ったのが遅くて、最後の3席位の中から選んだ席でした。音が飛んでこなかったらどうしようと、今更不安になったり。

オーケストラの配置が、舞台を正面に見て、右から扇状に、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェロの左にコントラバス、いちばん左が第1ヴァイオリン。後列は右からピアノ、チェレスタチェレスタの前にハープ、中央に木管パート、左側にパーカッションって感じで、金管は左からチューバ、トロンボーン、トランペット、ホルンって感じ。そしていちばん後ろの真ん中にティンパニ。あまり見ない配置ですね。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲、僕は庄司さんを聴きにきたのでこれがメインのつもりでした。庄司さんのヴァイオリンがいつもの真っ直ぐ貫いてくるような音ではなく、柔らかな丸い音。でも音量が足りない訳ではなくてとても甘いいい音でした。
曲は予習していかなかったので初めてです。どちらかというと技巧的?な印象でしたが響いてくる音が心地よくて、ステージを見ていると、指揮者と演奏中に随分会話していたような印象が強かったです。もちろん話す訳でもないでしょうけれど、それがまた印象深かった。
家に帰って、録音を聴いて・・録音は多分すぐ近くのマイクで音を拾っているのだろうから・・随分違う印象の音でした。いつもレコードで聴くような真っ直ぐ射てくるような音。・・だから音楽はマイク通してではなくて生演奏を聴く方がいいのですね。
庄司さんはどういうふうに音を届けようとして弾いているのかなぁ。
同時に感じたのは、とても木管パートの響きがいいこと。とても真っ直ぐにこちらに響いてくる。木管のソロの美しい曲でもあったなぁ。
とてもいい演奏でした。
アンコールはピチカートで民謡風の曲を。まるでギターを奏でるような持ち方で。

後半はショスタコーヴィチ交響曲
これがとてもよかった。やっぱり木管が特に。時折管を持ち上げて吹いていたのも印象的で・・昨今のブラスバンドで流行っているあれです。でもプロオケがそんな事しないよなぁと思っていたら、その後聞いたFMの録音の中の解説で、作曲者の指示が譜面に入っていることを知りました。なるほど。
弦のピアニシモも美しくてため息しかでません。でも小太鼓の音にはっとしたり、不安にさせられたり忙しい・・。
最後の方はもう乗り出して聴いていました。こんなに人を沸き立たせるものなのですね。

はぁ〜、N響は上手いなぁ。