娘とサイクリング

遊びたりない娘に、
「サイクリングロードをはしってみる?」
とけしかけてみた。

そうしたら、
「行くー」
と二つ返事。

オデッセイにTREK1200とママ用だったBRIDGESTONEのTRANSITを積み込み、風車の公園へ向かった。

トランジットのサドルを一番下に下げると、両足は着かないけど結構いいポジションで乗れることがわかってから、彼女はPUKYに乗らなくなった。
3歳から乗っている自転車だから、もう十分小さすぎるので当然のことかもしれない。

僕がTREK1200のハンドルをフラットバーからドロップに換えたのを彼女はとてもうらやましがり、僕は彼女に乗れるようになったら同じようなロード車をプレゼントする約束をした。

どういうものがよいか、タキサイクルまで行って相談したけれど、タキさんは700Cに乗れる体になるまで待つべきとの意見だった。あわてることはない。既に足はでかい、すぐに大きくなる。
それを説明して納得させたのだけれど、その後街乗り用の自転車をプレゼントする約束をさせられてしまった。2台もかい。やれやれ。

でも、それも待ちきれないらしくて、ついついママ用のTRANSITに乗せてみたら気に入ってしまったらしくすっかり定着してしまった。
それ以来、彼女はママの自転車を乗り回している。

風車の公園の一番端に車を止め、象の公園に向かって走り始めた。
午後2時を過ぎると、トレーニングの人たちは姿を消して、のんびり流して乗る人が中心になる。僕らものんびり。
あっという間に象の公園へ到着。築山の上のあずまやでお弁当。
ちょっと風が強いのがたまにきずだけれど、気持ちがいい。

こんな距離を自転車で乗ったのは初めてで、想像していたよりもずっと容易に来れたと思ったのだろう、彼女はもう少し先へ行くと言い出した。
いつでもUターンしていいんだよ、といって先へ進んだ。
北部調整池へ通じる峡谷のような水路沿いの道を行く。
あらあら、ふらふらし始めたぞ。
むりしなくていいんだよ、来た分だけ帰らないといけないんだから、とやさしく声をかける。
まだまだと、先へ行くが、県道を越えたあたりで
「戻ろう」と彼女が言った。
よく走ったね。さあ帰ろう。

あれあれ、雨が降ってきた。
峡谷で木陰を見つけて雨宿りしようよ、・・僕の声に「象の公園までもどる」
力強い返事。
じゃあ行こう。強くなってきたから先を急ごう。でもすべるから気をつけて。ブレーキ効かなくなるからね。

象の公園の駐輪場の屋根の下に逃げ込んだとたん本降りに。
しばらく雨宿り。
ちょっとお疲れの様子。

しばらくして雨が弱まる。
あれれ、丸い虹が出ている。円になっているよ。

これだから、冒険はおもしろいんだよね。