この歳になって怪獣映画を見に行くとは・・

思いもしなんだ(笑)。
巷で(とくにshi3zさん界隈で)話題の「シン・ゴジラ」を見てきました。
夏休み最終日だったからなのか、姫路のアースシネマズは激込み。本当に混んでいて唖然としました。何度か見にきてますが・・券買うのに並んだのは初めてかも。入場口は開場をまつ人でごった返しています。別に指定席だから慌てることはないのですが・・。

四月は君の嘘の実写版、もうすぐ封切りなのですね。実は予告編が上映されていて・・本編では泣かなかったのにこの予告編は大泣きしていました。へんなやつ・・。隣の男子高校生(と思われる集団)白い目で見ていたりして(笑)。

映画は、テンポよく突然始まり否応なく世界に引きずり込まれますが、どこか醒めた表情のあるカメラで結構冷静に見られました。以下ネタバレ関連。




今度のゴジラ東日本大震災ですね。
川を遡上する津波、押し出されて行く船、止められない自然の凶暴な力と、時が過ぎると無かったように去っていってしまう不条理さ。
そして、しばらくの平穏の後やってきた原子力発電所の危機。
右往左往して迷走する政治家達。
自衛隊もこれにはなすすべもない。
避難で人っ子一人いなくなった街。
爆発と沈黙。エネルギーを蓄えているのではと思える恐怖。
対策するのに時間がなさすぎること。
高圧ポンプ車。
冷却。
とりあえず治まったけれど、そこにそれがあること、危機は続いているかもしれないこと。
全部、醒めたカメラが淡々と写してゆく。映画に感情移入もできないけれど、どんどん蘇ってくる2011年3月〜4月の一日一日・・、僕はあの日どこにいたっけ、なにしていたっけ、兄ちゃんから電話があったな、電車で移動したらよく止まったな・・、電車の中で携帯がよくあの気味悪い音を出していたな、そうすると電車止まったんだよな・・。
もう明日は来ないかもしれないな、と漠然と思った日々を思い出しながらスクリーンを醒めた目で見ていました。

尾頭ヒロミの「よかった」とその表情だけが最後印象に残った、あとは怪獣映画を観ていたのか、2011年3月〜4月を見ていたのか、ごちゃごちゃな頭で、とにかくその「よかった」の「よかった」印象の映画でした。そんなざらっとした感情のまま、映画館を後にしました。
・・頭まとまるまで1週間かかった・・・。そんな映画でした。