映画「マエストロ」

お嫁さんが実家へお里下がりしていたのと、雨でタキサイクル朝練が中止になったので、ユーカリが丘まで映画を見にゆく事にしました。
さそうあきらのマンガ「マエストロ」の映画です。
話の筋は大体原作通りで、2時間の尺に入れるためにエピソードの取捨はあるのですが、概ねよい筋になっていました。でも、マンガだと読み返したり前のページに戻ったりできるから言葉を大胆に削る事ができて、それがマンガというメディアの優れた所でもあるのですが、映画だとどうしても初めて見る人にもちゃんと解ってもらう必要があるためか、ちょっと説明的な言葉が多かった気がします。>しょうがなかなぁ?。

暗くなってから、すでに予告編数本でもう涙腺がゆるゆる・・。暗くてすいているので両脇には人がいなかったため泣き放題でしたけれど。
まんがって、絵だったり音がなかったりで比較的冷静に見られるのですが、音と映像を容赦なくたたきつけられるとダメですね。泣きっぱなし。
家にはシューベルトの「未完成」の音源がなくて、第1ヴァイオリンのオクターブの跳躍って実感がなかったのですが、映画で音付きで目の前で提示され納得。
でも、マンガで一番の場面だったオクターブの跳躍を躊躇する主人公と、それを諦観とともに乗り越えさせて演奏に導く指揮者のやりとりが、逆に映画ではボケてしまった感があって西田敏行には申し訳ないけれどその場面のその顔だけはもっと研究してほしかったなぁ。>残念だったところ。(残念な所はあまりなかったけれど・・。)
あと、監督さんにはもっといっぱいコンサートを聴いて「印象に残る演奏」のあとの観客席の盛り上がり方を研究してほしかったなぁ。演奏が終わった瞬間の「止まった」感を上手に出していたと思うけれど、観客が後ろを見て他の客をあおったりしないよ(笑)。スタンディングオベーションって本当に自然に腰がういちゃうもんだし。「立っちゃったけれど、いつ座ろう・・」的な(笑)。

なかなかよい映画でした。

マエストロ! | アスミック・エース
マエストロ (漫画) - Wikipedia