「8割おじさん」

西浦博教授の「新型コロナから命を守れ!」を読み終わりました。
27日の帰り道から読み始めたこの本はとても興味深くて、以前仕事で突然危機を迎えた前任地の仕事の支援に入った1年とも重なり、フレームワークと実務は分かちがたいものでありフレームの外から入り込んで何かしても世間的には評価されないことも、さもありなんと思いました。
ただ、西浦先生はこの域の第一人者でありかつ他に替わりのいない人だったみたいで、尾身先生もですけれどこの時期にこの人が日本にいてくれてどれだけ私たちは助けられたかを思うと本当に幸運だったのだな、と思いました。
僕も色々なデータが溢れかえるなかで、ずっとみているのが「実行再生産数」と「重症者数」で前者は流行の進み具合を、後者は現在の状況が許容される範囲か否かをみています。(エラそうですねw。)
最近の重症者の増加はさすがにまずそうですね。また世の中止めざるをえないのかもしれません。
今年の冬〜春に何があったのかを振り返り、あの発表の裏でなにがあったのか、なんで西浦先生は会見のひな壇から横の方の助言者の席に移ったのか、なぜ会見で喋らなくなったのか・・フレームワークの外にいたことがわかり納得できたのですが、本当はフレームの中にいるべき人だったし喋るべき立場に立つべきだったと思います。
あの隔靴掻痒感が日本の根本問題なのですね。
本当はそこに政治がきちんと関わっていないといけないのに・・。