K8B

水畑さんにお誘いいただいていた、板倉で開催される滑空協会の催しに参加してきました。
整備士を対象に情報交換と、昨今話題になっているシュライハーの木製機の接着について、廃棄するK8Bの翼を解体して状況を見てみることが主なテーマでした。
20年以上ぶりの板倉は半分知らないところになっていました。土手を超える道が付け変わっていて、格納庫前が明らかに狭い。少し周りは変わりましたが格納庫そのものは以前のままでしたが、中は整理されていてとてもきれいになっていました。
受付を済ませて久しぶりにお会いする人々にご挨拶したり、11月ぶりの水畑さん、上原さんに新年の挨拶をしたり(笑)。

徐々に集まってきて、知っている方は半分くらいかしら?、オリンポスの方が2人いらっしゃっていました。
自己紹介から始まって、どんなことか問題になっているかの説明はBGAの資料を引用して。翼のDボックスの接着のみエアロダックス、他は主桁の積層材の接着も含めカウリットを使用しているとのこと。
出ている点検情報は「義務」なのですが、シュライハーからのTNは出ていません。
曰く経年と湿気によりカウリットの接着が悪くなるとのこと。シュライハーからはこの情報は出ていないようです。
実際に某大学のASK13でこの問題がでて修理中。
今回解体するK8Bも飛行を止めた理由は翼が「ギシギシ言う」ようになったからとのこと。イギリスも日本も湿気の多い場所ですから・・。
そして実際に翼を解体しました。学生時代他大学の機体だったのですが印象深いK8Bだったので、最初は少し気が引けました。
だんだんスイッチが入って手が止まらなくなりました。
接着もそうですが、普段は見られない構造をじっくりと見ることができました。
印象は意外と丈夫で、どのようなところでどういう順番に劣化が現れるのかが垣間見られました。


実際に力を入れることなくガゼットぽろりと外れました。

主桁の構造。翼根から先へ行くに従って細くなりますが、上面の方が積層が厚いです。
お昼休みにご飯を食べながら諏訪の3人でその話になったのですが、隣に座っていたオリンポスの横山さんに話を振って(笑)、とても興味深い話を伺うことができました。
やっぱり作っている人は違うなぁ。
横山さん、FOP-01の設計と製作に携わっているとのことで、プライマリーの話になったりとても興味深かった。作ってみたいし飛ばしてみたい。霧ヶ峰ならバンジーでリッジ〜サーマルで飛べるのではないか?と思いました。

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その後情報交換。今後もこう行った活動を継続したいとのことで今回はお開きになりました。