三森峠から御霊櫃峠へ

朝、天気がよくて暖かかったので、自転車を引っ張りだした。
秋口に諏訪峠へ行って以来のサイクリングで、当然目指すは峠。今回は三森峠を越えて猪苗代湖を見て、まだ余裕があったら御霊櫃峠へ行こうと考えていた。
暖かいのか、寒いのか見当がつかなかったので、ちょっと厚着して、でも、下はピッタリパンツだけで10時半頃出発。

11月も終わりになるとシーズンが過ぎて呼吸も落ち着くのだが、日頃運動していないので苦しく、最初のうちは胸がなっていた。

途中のコンビニでお昼用のおにぎりを2個買って、まずは三森峠へ。自動車の通りやすいまっすぐ基調の広い峠道で、それほどきつくなかった。さらに道路改良をしているようで、平均勾配が6%程度まで改善されるらしい。(つまんないなぁ。)
結構あっさりと峠のトンネルに到着。旧道はもう少し上まで上がって峠らしい道のようなのだが、工事中で通行止めだった。

ここで12時近くになったので、お昼のおにぎりを1個食べて、テールランプを点滅させていざトンネルへ。トンネルは怖い。空気は悪いし、うるさいし、狭いし、車は通るし。

さて、トンネルを越えると下り坂。でも、途中で工事中のダートがあったり道はまっすぐだしつまらなかった。しかも標高の高い側へ下るのであっという間に下って猪苗代湖へ。
猪苗代湖は大きい。まるで海みたい。
ゆく秋を惜しむように、バーベキューをしにきている家族連れが多かった。
会津は雪が深いですから。本当に冬の前の最後のチャンスを逃すか!って気合が感じられた。

それから、体調もよくなってきたし、御霊櫃峠へ向かう。
細い道、さみしい。でもなんか自然の中でたのしい。上り始めたら結構きつい。あっという間に一番軽いギアになってしまった。歩くようなスピードで九十九折れを上る。結構車が通るのであまり蛇行もできないし、まっすぐ少しずつ上った。暑くなってきたのでパーカーを脱ぎ、また上る。途中から谷が望めるようになり、はるか向こうに猪苗代湖が見える。いい景色。つらいけど気分がいい。
500mから800mだからたいしたことないや、って思っていたけど、結構たいへん。いつまでも終わらない感じ。郡山側から登らなくてよかった。
走行するうち峠が見え始めた。頂上の駐車場に結構車が止まっている。
頂上へつくと、なるほど、尾根道の縦走の拠点なのです。結構本格的な格好をした人がちらほら。
頂上に着いたときはすでに2時。早くしないと寒くなるなぁ、と思いながらも一望に見渡せる郡山にしばし見とれる。
僕の郡山拠点のツーリングのバイブル「ツーリングマップル2東北版」にも眺望がよいとほめてあったけれどその通り。

思えば、この本を買ってから峠みちを目指すようになった。
すると、阿武隈川沿いのサイクリングロード中心の時は全くすれ違わなかったロードやMTBに出会うようになった。せっかく山に囲まれて面白い道に事欠かないのにわざわざ平坦で景色がつまらないサイクリングロードを走る奴はいないわけで、なるほど合点がいった。

くだり始める時に郡山から上ってきたばっちり決めたロード車とすれ違う。500m上ってきたんだ、大変そう、とおもい挨拶して下る。
くだりのワインディングの楽しいこと。思わず笑みがこぼれる。下りも景色がよい。
そのままの勢いで一気に下り、郡山の町まで一気に走る。のぼりの時のへろへろの僕はどこへいったの?って自分でも可笑しくなる。
その後、郡山の町の楽器屋さんを2件覘いて、家に戻った。3時頃着。

楽しいツーリングでした。