東京交響楽団

久しぶりに東京交響楽団、コチシュの弾き振り以来です。川崎まで。
その前にちょっと横浜の実家へ。抗がん剤治療を中止した母はいたく元気そうで、窓ふきとかしていました。父も手が離れた?からか、別宅のほうへ行っていたり、なんかすこしほっとしました。
夏の終わりまでは寝てばっかりいたのに・・。


で、川崎です。3.11で天井の落ちたミューザ川崎(笑)。
庄司さんです。庄司さん!!。

外観はこんな感じ。逆光ですね。♪の飾りがかわいい。

席からステージ。近い。
サントリーホールより傾斜が浅めで、そのかわり1階席が狭いかんじかな?。1階席がベストではなさそうな気もします。でも僕はソリストめあてなので(笑)。

東京交響楽団、川崎定期演奏会第48回
クシシュトフ・ウルバンスキ指揮
庄司紗矢香(ヴァイオリン独奏)
コンサートマスターは水谷晃
東響のコンサートマスターは派手ですね。歴代。

曲目は
キラル 交響詩「クシェサニ」
ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲イ短調作品53
ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲

キラルの「クシェサニ」は、最初弦だけで始まって・・弓使いがバラバラでとても不安になる響きの合奏から段々と色々な楽器が(てんでバラバラ気味に?)響きを重ねてゆく曲で、とても息詰まるハラハラした曲でした。最後に弦がめちゃくちゃに?合奏している上から金管が雄叫びを上げるようにして終わる曲で、最後に金管を立たせて演奏しているのが・・なんとなく市柏を思い起こして・・。
とても緊張感のある演奏で、よかったです。
最後、もう弦は放っといて、金管だけ指示する指揮者も面白かったし、弦もほったらかしにされ
ているのに調和が崩れないし・・すごいですね。


次が庄司さん。
赤い右肩がないシンプルで華やかなドレスで、冬の「こんなに痩せて(ガリガリになって(笑))いったいどうしたの」的なところから、結構健康的な外観になっていて一安心。
演奏は、・・もう安定して庄司さんの演奏。とてものっていていい演奏でした。あの楽器が本来持っている響きとも相まって、聴き応えのある演奏でした。
オケも、1曲目の大編成からそれこそ人数が半分?の編成で、最初音量が少なく耳が慣れなかったひともいるかもしれないな?と思いましたが、僕はソリストの音を追っているから丁度いい音量で、庄司さんもムリに大音量出していなかったように思います。
庄司さんのヴァイオリンとオーボエやフルートの音の重ねがとても印象的でした。
木管の印象的なオケですね。
アンコールは、以前バルビエ音楽祭のテレビ取材の時にちょっとおふざけで弾いたあれです。ちゃんと聴いたことなかったので、とてもため息。

↑あれ(笑)。


最後の曲も、とても不思議な曲で、弦5部の、特に低音の3部の印象の強い曲でした。
最初の曲と同様に大編成で、だから大音量で、民俗的な響きの重なる曲でやっぱり息詰まる感じ。
指揮者はあまり楽章の合間を取りたくなかったみたいで、客席をすこし気にしている感じもありましたね。あまり緊張を緩めたくなかったのかな?、難しそうな曲だし。
途中の弦のピアニシモとかもよくて、聴き応えのある曲だったと思います。
アンコールはなし。(これ以上は無理ですね。)
明るくなってから、水谷さんが色々な人とがっちり握手を交わしていたのが印象的でした。